「片付けが苦手で、なかなか続かない……」そんな悩みを抱えている方は、実はとても多いものです。
でも、安心してください。
片付けが苦手なのは、あなたの性格や能力のせいではありません。
ちょっとした考え方ややり方を変えるだけで、無理なく克服することができるのです。
この記事では、片付けが苦手な理由と、誰でもできる基本3ステップをご紹介します。
今日から、少しずつでも快適な空間づくりを始めていきましょう!
片付けが苦手な理由とは?
1. 片付けに対するハードルが高いから
「どうせやるなら、完璧にきれいにしないと意味がない」
そんなふうに思っていませんか?
実は、この完璧主義こそが、片付けの大きなハードルになっていることが多いのです。
最初から「全部きれいにしなきゃ」と思うと、スタートするのも億劫になります。
さらに、理想が高すぎると、少し手を付けたぐらいでは満足できず、「やっぱり無理だ」と諦めてしまいやすくなります。
片付けは、完璧でなくても大丈夫です。
まずは「少しでもスッキリすればOK」という気持ちで始めることが大切です。
2. 物の量と管理のバランスが崩れているから
部屋に物があふれていると、それだけで片付けのハードルが高くなります。
どこに何をしまえばいいかわからない。
とりあえず積み上げてしまう。
そんな「片付けられないスパイラル」に陥ってしまうのです。
特に、見えない場所(引き出しやクローゼットなど)がパンパンになっていると、「とりあえず外に置いておこう」となりがち。
そして、いつの間にか部屋全体が散らかってしまうという悪循環に。
物が多すぎると、整理整頓そのものが難しく感じられます。
無理なく片付けるためには、物と向き合う時間を持つことが大切です。
「これは本当に今の自分に必要なものか?」と問いかけながら、少しずつ減らしていきましょう。
3. 片付けの「ゴール」が曖昧だから
「片付ける」と一言でいっても、人によってイメージはさまざまです。
ただ物を減らすこと? 見た目をきれいにすること?
ゴールがはっきりしていないと、やる気も続きません。
たとえば、「机の上に何も置かない」「リビングの床を全部見えるようにする」など、具体的な目標を設定してみましょう。
小さなゴールを設定することで、達成感が得られやすくなり、自然とやる気も高まります。
ゴールが曖昧なままでは、いくら時間をかけても満足感が得られず、「また散らかってしまった……」という気持ちになりがちです。
具体的な「理想の状態」を思い描くことから始めましょう。
無理なく克服するための基本3ステップ
ステップ1:まずは「完璧」を目指さない
片付けを続けるコツは、「完璧にきれいにしよう」と思わないこと。
最初から100点を目指すと、途中で息切れしてしまいます。
目標は、7割できれば大成功くらいの気持ちで。
7割整った空間は、十分に快適で、生活しやすいものです。
たとえば、部屋全体を片付けようとするのではなく、
「今日は机の上だけ」「今日はリビングの一角だけ」と、範囲を小さく設定します。
小さな成功体験を積み重ねることで、自然と自信がついていきます。
そして、「できた自分」をほめることも忘れずに。
ステップ2:物の「定位置」を決める
片付けられない最大の原因は、実は「物の住所が決まっていない」こと。
使った後、戻す場所が決まっていないと、つい出しっぱなしになり、どんどん散らかっていきます。
まずは、よく使う物から定位置を作りましょう。
例:
- リモコンはリビングのカゴに
- 鍵は玄関の棚に置く
- バッグは帰宅したらすぐ指定の場所へ
大事なのは、「ここに戻す」という行動を迷わずできるくらい簡単にすることです。
また、収納場所は「見えない場所」にこだわる必要はありません。
オープン収納でも、自分が使いやすければそれでOKです。
ステップ3:片付けを「習慣」に変える
片付けを一時的なイベントにするのではなく、毎日の小さな習慣にしていきましょう。
たとえば、
- 寝る前に5分だけ、机の上を整える
- 帰宅したら、バッグとコートを所定の場所に戻す
- 朝出かける前に、部屋を軽く見回す
一回5分なら、どんなに忙しくても続けやすいですよね。
さらに、習慣化するコツとしては、毎日決まったタイミングに片付けること。
「帰宅後すぐ」「お風呂の前に」など、自分に合ったタイミングを見つけましょう。
片付けが苦手な人でも続けやすいコツ
小さな「成功体験」を意識する
片付けの最初のハードルを越えたら、自分をたくさんほめてあげましょう。
「机の上だけきれいになった」でも十分です。
さらに、ビフォーアフターを写真に撮ると、自分の成長を目で見て確認でき、モチベーションがアップします。
小さな変化に気づけると、続けることが楽しくなってきます。
苦手意識を責めない
片付けが苦手でも、それは決して悪いことではありません。
誰にでも得意・不得意はあります。
「どうして私はできないんだろう」と責めるよりも、
「今日も少しできた!」と前向きに捉えることが、何より大切です。
苦手なことに少しでも向き合った自分を、きちんと認めてあげましょう。
便利なグッズに頼るのもOK
収納ボックス、仕切りトレー、ラベルシール……
こういった便利グッズを活用するのも、立派な工夫です。
「使いやすい」「片付けやすい」環境を作ることができれば、自然と片付けが楽になっていきます。
ポイントは、グッズを買う前に「何をどこに置きたいか」をイメージしておくこと。
無理に買い揃えるより、必要な物だけを厳選して使うのがおすすめです。
まとめ|片付けは「少しずつ慣れていくもの」
片付けが苦手な理由を知り、対策を立てること。
完璧を目指さず、小さな一歩を積み重ねていくこと。
これらを意識するだけで、あなたの「片付け」に対するハードルはぐっと下がります。
いきなり大きな変化を求める必要はありません。
今日できる、小さな片付けから始めましょう。
その積み重ねが、いつか自然な「片付け習慣」となり、あなたの暮らしをもっと快適なものに変えてくれるはずです。