片付けが苦手だと感じている人は、実はとても多いものです。
「片付けなきゃ」と思えば思うほど、どこから手をつけたらいいかわからず、気が重くなってしまうこともありますよね。
片付けが苦手に感じる理由はさまざまですが、よくあるのは、「物が多すぎる」「収納場所が決まっていない」「一度散らかると立て直せない」といったパターンです。
それらが重なると、ますます片付けが億劫になり、悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。
でも、最初から完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、「少しずつできることを積み重ねる」という意識を持つことです。
この記事では、片付けが苦手な人がまず意識したい基本のポイントを3つに絞ってご紹介します。
小さな習慣を味方につけて、無理なく片付け上手を目指していきましょう。
1.「片付け=リセット」と考える
まず意識してほしい「片付け=リセット」の考え方
片付けが苦手な人にまず意識してほしいのが、「片付け=リセット」という考え方です。
「きれいに整えなきゃ」と思うと、どうしてもハードルが高くなってしまいます。
ですが、最初から完璧な状態を目指す必要はありません。
むしろ、「使ったものを元に戻す」というシンプルな作業だけを意識することが大切です。
小さなリセットを積み重ねよう
たとえば、机の上に出した文房具を、元の引き出しにしまう。
飲み終えたコップを、シンクに持っていく。
そんな小さなリセットの積み重ねが、結果的に部屋全体を整える力になります。
「散らかる前に戻す」ことでラクになる
また、散らかる前の状態に戻すだけなら、時間も手間もそれほどかかりません。
一度散らかしてしまってから「よし、片付けよう」と思うと、エネルギーが必要になりますが、毎日少しずつリセットを続ければ、そもそも大がかりな片付けが必要なくなっていきます。
おすすめは「5分だけリセットタイム」
おすすめは、1日の終わりに「5分だけリセットタイム」を作ること。
寝る前に机の上やリビングのテーブルの上を整えるだけでも、次の日を気持ちよく迎えられます。
小さな習慣が片付けへの苦手意識を変える
「片付け=リセット」と考え、小さな習慣を続けることが、片付けへの苦手意識を減らしていく第一歩になります。
2.「物を持ちすぎない」意識を持つ
片付けが苦手な原因は「物の量」かも
片付けが苦手だと感じる人の多くは、実は「物の量」が原因になっていることが少なくありません。
どれだけ頑張って片付けても、物が多すぎると、どうしてもすぐに散らかってしまいます。
片付けをラクにするためには、まず「物を持ちすぎない」という意識を持つことが大切です。
「全部捨てる」は必要なし
とはいえ、「全部捨てなきゃ」と無理をする必要はありません。
まずは、「これは今の自分に本当に必要かな?」と、少し立ち止まって考えてみることから始めましょう。
必要のないものを手放すことができれば、収納スペースに余裕が生まれ、片付けやすさもぐんとアップします。
おすすめは「ひとつ買ったらひとつ手放す」
おすすめの方法は、「新しい物をひとつ買ったら、何かひとつ手放す」というルールを作ることです。
これなら、無理なく物の量をコントロールできます。
迷う物は「一時保留ボックス」へ
また、捨てるかどうか迷うものは、「一時保留ボックス」を作って、ひとまずまとめておくのも一つの手。
無理にすぐ手放すのではなく、時間をおいて見直すことで、気持ちに余裕を持ちながら整理できます。
「増やさない」意識が片付けをラクにする
物の量を意識的にコントロールすることは、片付けをラクにするための土台作りです。
まずは、「増やさない」ことから、気軽に始めてみましょう。
3.「仕組みを作る」ことを意識する
片付け習慣には「仕組みづくり」が大切
片付けを習慣にするためには、「自然に片付けられる仕組み」を作ることがとても大切です。
毎回、「これはどこにしまおう?」と考える手間がかかると、片付けること自体が面倒になってしまいます。
まずは「物の定位置」を決めよう
そこで意識したいのが、「物の定位置を決める」ということ。
よく使うものは取り出しやすい場所に、たまに使うものは奥の方へ、といったルールを自分なりに作っておくと、迷わず片付けられるようになります。
たとえば、毎日使う鍵やスマートフォンは、玄関近くにトレーを置いてそこに戻す。
リビングでよく使うリモコンは、テーブルのかごにまとめる。
こうした小さな「置き場所ルール」が、片付けをぐっと簡単にしてくれます。
「ワンアクション」で片付ける工夫を
また、「ワンアクション」で片付けられる工夫も効果的です。
引き出しを開けずにそのまま置ける、かごにポンと入れるだけ、など、手間を減らすことで、自然と続けやすくなります。
収納グッズより先に「置きたい場所」を考える
収納グッズを買う前に、まずは「何をどこに置きたいか」を紙に書き出してみるのもおすすめです。
無理なく自分に合った仕組みを作れば、片付けはぐっとラクになり、習慣化しやすくなります。
自分に合った「仕組みづくり」で無理なく続けよう
「仕組みづくり」は、片付け上手になるための強い味方です。
焦らず少しずつ、自分に合った方法を見つけていきましょう。
まとめ
片付けが苦手だと感じる人ほど、完璧を目指すのではなく、まずは小さな意識づけから始めることが大切です。
今回ご紹介したように、
「片付け=リセットと考える」
「物を持ちすぎないよう意識する」
「片付けやすい仕組みを作る」
この3つを心がけるだけで、日々の片付けはぐっとラクになります。
片付けは、一度にすべてを完璧にしようとすると挫折しがちです。
だからこそ、できることを少しずつ積み重ね、自分なりのペースで続けていくことが一番の近道です。
小さなリセット、小さな工夫の積み重ねが、やがて大きな変化につながります。
焦らず、無理せず、あなたらしい暮らしを作っていきましょう。